M&Uスクール

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今週の喝 第114号(2007.6.25~2007.7.1)〜成功への準備はスランプ克服から(11)!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

成功への準備はスランプ克服から(11)!

 人生脚本とは「無意識の人生計画」であり、その設計図は大体4〜5歳に、主に親を中心とする周囲の影響によって「自分の人生をどの様に演じるのか」を決めてしまう。
 そして、成長と共に試行錯誤を繰り返しながら、10〜12歳頃にはほぼ固めてしまい、遅くとも成長が止まる18歳頃までには己が無意識にしたためた人生脚本の予行演習も終えて、その性質が作り出す人生計画の通りに人生を歩み始める。
 ……こんは研究結果を出したのは、TA(交流分析:人間関係の図式)の創始者で精神医学者のエリック・バーン博士です。
 この人生脚本の中に、スランプに陥る人、それを克服する人など、全て人間模様の鍵が秘められているのです。
 バーン博士「TAの究極の目標は、人生脚本の分析にある」と述べ、「あなたが自分の人生脚本を知ることによって、もし、その脚本から抜け出したいと考えるなら、もう一度書き換えてみようじゃないか」と我々に投げかけてきます。
 彼は、この決意を「再決断」と呼び、TAの最終目標は「人生脚本の書き換え」にあると喝破しています。

                                  

=マイナス人間からの脱却!=
 我々が子供時代から成長が終わるまでに、周囲の環境や制度・編成によって受けるマイナス要因は、ザッと200万回に及びます。これだけ、自分にマイナスの雨あられが(無意識に)降り注ぐと、どんなに根性のしっかりした者でも、たいがいへこたれてしまうでしょう。
 皆さんも周りの人間の日常会話に一度耳を傾けてみて下さい。如何にみんながマイナスの言葉とマイナスの行動をしているかに気付くでしょう。

 例えば、お母さん二人の日常会話です。
  母さんA「お宅のお子さん、良くおできになりますね」
  母さんB「いえいえ、本当に悪戯で困っておりますわ……ホホホッ」
もちろん、謙遜を含んでBさんは言ったのであって、決して自分の子供が劣等であると思ってはいません。

 しかし、手を繋がれてこの会話を聞いていた当の子供は、
 「ぼくは悪戯ばかりする悪い人間だ。オカンが言うのだから間違いない」
と素直に認識するのです。こんな風に無意識に浴びるマイナス語の影響は、恐ろしい威力を発揮し、多くの人間を劣等生へと貶めたのです。
 このような世間の風潮に「喝」を唱えたのが、エリック・バーン博士です。


 さて、「再決断」の決心を固めた人が、先ずやらなければならないことは、
「己の過去の洗い直し」です。キリストも「古い葡萄酒の瓶に、新しい葡萄酒を入れる愚かを犯してはならない」と言うように、我々は、自分の過去をしっかりと見返して、自分が浴びたマイナスの言葉や感情の真偽を確かめなければなりません。先ほどのお母さんのように、近所のおばさんに悪く思われたくない気持ちから出た謙遜語もあるのです。その真意はどうなのかをしっかりと見つめ直すために、我々は「過去」を一度掘り返し、そこにあるガラクタと宝を分けてみなければなりません。
 我々の「過去」は、これからの人生には、ほとんど関係することはありません。しかし、何らかの関係があるとすれば、それは我々の「過去」の体験から、自分のこれからの「在り方」を決める、<想念>の感覚の原因がそこにあることでしょう。想念の感覚とは、物事の判断や決断をする己の性質のことです。

過去の悪しき自分との決別……これが再決断の目的なのです。
そのために大切なことは、自分が思い出せる限りの昔(幼児期)に返り、逐一、自分が歩んだ人生を、もう一度なぞってみることが肝要なのです。


 この作業ははなはだ面倒くさく、また苦しいものとなりますが、それでもやらなければ、決して「再決断」に至ることはありません。もし、この部分を割愛して「再決断」したとしても、それは、たんなる「お題目」にすぎず、絶対に人生脚本を書き換えることは不可能なのです。


続きはまた来週……!