M&Uスクール

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今週の喝 第98号(2007.3.4~3.10)成功への道しるべ!成功方程式  〜プロフェッショナルの要素は無意識化から〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

成功への道しるべ!成功方程式
〜プロフェッショナルの要素は無意識化から

 

 感性を鍛え抜いたプロフェッショナルは、何事も瞬時に反応し、そして適切な判断を下します。その感覚は微妙であれば微妙であるほど、ベテランとして活躍できるのです。
 反応・判断は頭で考えていては手遅れで、先ず身体が動くようになることが第一条件です。要は無意識に行動できるようになることが大切なのです。無意識化とは言い換えれば「習慣化」することです。
 私の周りに東京大学出身の方が大勢いますが、彼らの頭脳明晰性は尋常ではありません。そんな彼らを見ていて、ある時ハッと気付いたのです。彼らの大半は、百人一首のカルタ取りで、上の句を読むと瞬時に下の句のカードを取るように、試験問題や日常の問題を考えるのではなく、日頃から問題の形をシミュレーションし、回答をあらかじめ捻りだし、それに即座に反応しているようなのです。
 私はフルートの演奏家なので、彼らの感性・感覚は良く理解できます。音楽のプロが楽譜に反応し、情緒を瞬時に見つけ出す感性を磨くように、彼らは全ての問題に対して頭脳で考えるのではなく、頭脳が反応しているのだと思います。
 言わば「頭脳の無意識化」と言えば適切ではないでしょうか。
 名人・職人は超越的技能を無意識化し、本物のエグゼクティブは判断力や決断力を無意識化している人達です。

=好きこそものの上手なれ=
 人が何事に関しても無意識化出来るようになる為には、繰り返し繰り返し、反復することが最も肝要です。しかも、始めは基礎的なものからゆっくりとスタートし、そしてだんだん応用を利かせて早くしてゆくのは、勉強も楽器も大差ありません。これを続けることを努力と言います。

 努力は身体に染み込む(訓)まで練り上げて、身体が勝手に動くようになるまで鍛え抜きます。これが「訓練」です。努力が素晴らしい結果をもたらすのは、皆さんよくご存じでしょう。
 私も以前にも書いたように、吹奏楽コンクールで日本一を15回も獲得した兵庫県西宮市立今津中学校にいて、その栄誉をいただいた経験を持っています。本当に素晴らしい演奏を、アマチュアの中学生がやってのけるのです。しかし、そこからプロになった者は数えるほどしか居りません。

 また、プロになった人達を見ると、何も「才能があり他より格段に秀でた者だけがその道を選んだ」と言うことも見あたらないのです。それではどんな種類の人達が、プロの道を選んだかというと、単純に「音楽が好き」ということに集約されるような機がします。
 ほとんどの部員は、コンクールを目指して頑張り、栄冠を勝ち得た後は、その栄誉を勲章として「想い出の1ページ」としてしまうのです。つまり、優勝したらそれで訓練は最後、それが終着点なのです。
 しかし、プロになった人達は違います。彼らはみんなと同じように訓練し技量を身につけますが、コンクールで優勝したときの雰囲気や快感が忘れられず、
「優勝」した時点を、今度は自らの感性のスタートライン(起点)として、音楽を「競い合い」から「歓び」へと変えて挑戦に次ぐ挑戦を始めます。それは、あたかもその人間の身体から音楽が薫るように感じられ、そこから音楽本来の持つ素晴らしい感覚を音楽そのものの魅力から習ってゆくのです。そこには、訓練の時の苦しみではなく、音楽の歓びの支援を得て鍛錬するのですから、全く嫌になることはありません。よって、上達度は格段にアップし、全ての技量を身につけてゆくのです。このように、歓びをもって習うことを「薫習(くんじゅう)」と言います
 訓練のと、薫習のを合わせて「練習」という言葉が出来上がりました。
人は皆、この訓練・薫習の時期をクリアして、反復し続ける能力を会得し、終わりのない挑戦を開始するのです。
 これこそプロフェッショナルの最大要因ではないでしょうか。


続きはまた来週……!