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今週の喝 第92号(2007.1.21~1.27)成功への道しるべ!成功方程式  〜多難の年をたくましく生きるために2〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

成功への道しるべ!成功方程式
〜多難の年をたくましく生きるために2

 今年は丁亥(ひのとい)という年回りです。この干支の干であるは「勢いはあるけれども、思い通りに事が運ばず<蛇行>する」ことを暗示しています。
 蛇行することは一見無駄なように感じますが、良い面もたくさんあります。山登りを例にとりますと、人間はその根本的性質に「楽と得を求める」性質を持っていますので、一気に頂上を目指そうと考えます。しかし、その様な行動は己の体力を必要以上に消耗させ、距離的には短くとも、疲労度は極致に達すること必定です。
 どんな山道も、必ず蛇行しているのは、距離と疲労度という相反する要素を計算に入れたからです。
 また、山登りを経営に置き換えても分かるように、利益だけをその企業の判定基準にした会社は、収益が上がっても従業員の疲労度が増し、全く楽しくない会社が出来上がってしまいます。社員が疲労困憊し社長が高笑いをしている会社を想像してみてください。どんなにおぞましい姿でしょう。
 この世は、全てバランスが肝心です。その為にも歓びある会社……言い換えれば、会社の能力にふさわしい収益を上げつつ、社員の実力が満足度・達成感と共に増してゆくことが理想です。その為にも、一直線に右肩上がりを望むのではなく、時々、階段の踊り場のような休憩場所を儲けて、過去の修正と未来の展望確認をすることが肝要なのです。
 その為の年回りが<丁>であり、蛇行状態なのです。

=踊り場理論=
 蛇行状態を連想してみてください。自分の目指す方向は頂上(上方向)なのに、今自分が進んでいる方向は横方向です。「私は間違った方向へ行っているのではないだろうか」という不安に駆られ、大きな間違いや無駄をしているのではなかろうかと、思って迷います。そんな時に他人の言葉は大きな力を発揮して、その言葉に自分の心は大きく揺れます。これが「惑い」です。
 人は、自分の感性と良く似ている人間といると気分が良いので、常に類が友を呼ぶ」ように同レベルの人間が集まってきます。その仲間の意見が自分の心の中で大きな位置を占める訳ですから、これはもうすぐにでも軌道修正しようとして、軽薄に行動・思考を決めてしまいます。

これを「類項作用」と言います。
 この世に於いて、無駄なものなど何一つ無いとあらゆる宗教が言うように、この一見無駄に見える蛇行の年<丁>も前に書いたように重要な役割を果たしているのです。
 この様な年回りの法則を知っている人間は、自重しこの時節(丁)を過去と未来のふり返りと展望の為に用いることが出来ます。しかし、迷信と決めつけたり、また年回りがあることすら気付かない人は、あたふたと間断無く、愚かしく物事を決済し、失敗の方向へとその運命の駒を進めてゆきます。しっかりとした間合いをとることが出来ない……つまり間が抜けているので、この様な人のことを「間抜け人間」と言います。
 普通「間抜け」と言いますと、ボーッとして気の弛んだ人のことと想像しますが、その様な人間は「間延び」なのです。「間抜け人間」は、いつもせかせかと忙しそうに動き回り、その実、全く指針がないので実績が伴いません。
 今年はじっくり間をとって、蛇行を楽しむくらいの気持ちで、過去をふり返り、適切な修正をすることが重要なのです。つまり、階段も踊り場が無くては、怖くて上れません。人生と言う長い旅路を安心して歩むためにも、一旦踊り場に立つことが重要です。これが踊り場理論なのです。
 一直線に頂上を目指そうとしているときは、自分の視界に山の頂上しか見えなかったのに、蛇行しているときは、色々なものがあることに気付きます。
 小川があったり、美しい高山植物に出逢ったり、同じような登山愛好家に出逢ったりとても楽しく視野が広がります。人生で言うと多くの出逢いがあると言うことです。
 <丁>の年は、「勢いが陰る」という悪いことばかりではありません。新しい出逢いがあるかも知れない、希望溢れる年でもあるのです。
 さあ、今年は一つじっくりとあなたの周りを整理してみてはどうでしょうか。素晴らしい種を発見するかも知れません。


続きはまた来週……!