潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの？
成功への道しるべ！成功方程式
【記憶術で集中力を鍛える】〜その８〜
自分の姿を強烈にイメージし、決してイメージチェンジをしなくて良い明快性をもつことは、人生に於いて１番の大切なエネルギーです。
そして、そのエネルギーを有効に無駄なく使うためには、微妙な修正が必要です。我々の“過去”は、それをふり返ることによって修正のための大いなる材料となります。しかし、もう一方では、過去は我々人間の大いなる足かせとなる場合もあります。それが病的に発展しますと、PTSD（心的外傷後ストレス障害）になり、心とは裏腹に行動が抑制され、思うような成果が得られなくなります。俗に「ビビる」という心情です。
そこで、この“過去”の扱い方が、あなたの人生に於いてとても重要な役割を果たすのです。
＝あなたの過去を上手く処理しよう＝
♪あなたの過去など知りたくないわ……有名な歌の一節です。過去はどう我々人間が絶対に変えることの出来ない、また触れることの出来ない時間と空間です。
しかし、その過去に心乱され、未来の行動にも多大な影響をおよぼすことも事実です。どこかの街で出逢い恋に陥った男女が、過去のために別れの憂き目に遭う。それを避ける為に「過去を封じる」ことを歌った詩ですね。
絶対に変えることの出来ない過去は、成功・失敗の全ての因果律が含まれています。我々は成功すると成功に余韻に浮かれてしまって、どうして成功したのかという成功要因の分析をほとんどしません。そして、また「今回上手くいったのだから次回も大丈夫」と、まともにその要因要素を研究せず、やり過ごしてしまうことが大半です。そこで、人はふと調子を崩し“スランプ”に陥った時、塗炭の苦しみを味わうのです。こんな時に、ちょっと成功体験時のことをその直後に反芻しておけば、意外と楽に調子を取り戻せることに気付くはずです。
また、失敗もその直後であれば、失敗要因の分析が容易な場合がほとんどです。ところが、子供のテストでもそうですが、点数が悪かったときほど、その弱点が記されているのだから、罰点の部分を復習すれば次回に役立つのに、たいがいの子供は親に見せることすらためらい、ゴミ箱に捨ててしまう人間もいます。
このように、我々は失敗を恥と感じ、努力も何もしていない者も、それを隠蔽しようとする性質を持っているのです。よってそれが高じるとPTSDへと発展するわけです。
しかし、ここでちょっと冷静になって考えると、この世に生を受けた者全てが、失敗の中から成功原因を見つけ出し、それを修正して前進することを本能の中にインプットされていることに気付きます。マウスの迷路実験がその顕著な例で、一度迷った道をその足跡についた臭いと共に絶対に歩みません。そしてその結果、必ず出口に到達するのです。これがあらゆる生物に秘められたエネルギー＜サイコ・サイバネティクス＝目的指向型機械的自動制御装置＞なのです。
なぜ機械的なのかといいますと、己の意志を通さず、反射的にその様になるからです。最も顕著な例が、自転車ですね。
自転車に乗ることの出来る人は、ひっくり返ったり怪我をしたりしながらそれを徐々に修正して行き（しかも機械的に）、最後には自転車に乗ることが出来るようになります。そして、それは体力が伴う限り、決して忘れることはありません。
以前にも申しましたが、人は前進し失敗し修正するように出来ているのです。だから
修正要因は、失敗した直後に確認しておくことが寛容なのです。
そうすれば、自動的に潜在意識は我々の行動を修正してくれます。よって、
「過去は修正の材料に過ぎない」と心に命じておいて下さい。
それ以上に、過去が我々に何かを及ぼすことはありません。むしろ、過去を気にする心の迷いや惑いが、その人の現在を歪め、本来成功すべきカタチをおかしくしています。
だから、我々は失敗すれば、それは「成功の素」と解釈し、失敗初期段階で無意識の領域へイメージ化して「腑に落としておけば良い」のです。
決して、クヨクヨしたり、過去をふり返ることの無いようにして下さい。
記憶術の基礎結合法にある三つの注意点の第三番目が「過去をふり返らない」とあるのも、身体に付けた基礎票の１８番をイメージ力をフルに発揮して覚えようとしているとき、ふと「５番は何だったかな」と気が散れば、必ず５番も１８番も忘れてしまいます。
だから、何があっても、失敗初期の内に修正したら、後は何も気にせず前進するだけでよいのです。
これは人間行動の全てのことに言える最大要因です。
続きはまた来週……！
