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今週の喝 第771号(2020.1.27~2.2)この世は全て催眠だ(512)〜突然やって来た作曲のオファー!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる

潜在意識ってどんなもの? 

この世は全て催眠だ(512

突然やって来た作曲のオファー!

 京都・大谷大学に入学後、素晴らしい友だちに恵まれ、夢と希望溢れる学園生活を送っている間も、高校卒業直後に遭遇した交通事故の後遺症は時々私を悩ませました。時々激しい偏頭痛が襲ってくるのです。
 そんな中で、だんだん大学での生活にもなじんできた頃、我が町今津連合福祉会会長の浅尾一雄さんから、私の父・郁郎に
 「梅さん、我々今津の住人が誇りにしている夏の盆踊り大会に、我々独自の音頭があったらさぞかし楽しいモンになると思う。そこで、あんたとこの息子・忠洋君は才能あるちゅうウワサやから、彼に“今津音頭”を作って貰われへんか」
と、突然のオファーがありました。我が父・郁郎は、
 「会長、そんなん無理でっせ。作曲やなんてやったことありまへんからな」
と、謙遜を込めた返事をしたそうですが、この浅尾会長は、我が町今津にある港のドンで、一度思いついたら絶対に後には引かない正に親分肌の人でした。
 「そやけど、報徳学園の応援歌を行進曲に作曲したちゅうやないか。いっぺん頼んでみてくれよ」
と、いうことになって、父・郁郎は私にその事を伝えてきたのです。私も高校の時に熱病にうなされるように、大学受験の勉強もそぞろになるほど作曲や編曲の勉強はしてきたのですが、こと“音頭”という日本独特のリズムやメロディーは初めての体験です。そして、一番最初に引っかかったのは、“作詞”を誰がやるかということでした。
 その時、ふっと浮かんだ人物は、高校の時、私に
 「今は受験勉強に全精力を傾けよ!」
と説教をしてくれた、同級生の西村光照君でした(現在は森田光照さん)彼は、ストレートに私の憧れであった関西学院大学に合格し、私をいつも叱咤激励してくれた友人です。
 早速、彼に電話して「今津音頭」の作詞の依頼をしたところ、二つ返事で承諾してくれ、我が町今津の探索に入りました。

 

★★素晴らしい詞は、それ自体が音楽!★★

 西村光照君は、今津の隣町西宮に住み、彼の実家は金光教西宮教会で、そこの次男坊です。教会にはよく遊びに行き、お父さん、そしてお兄さんにも親しくして貰いました。そして、何よりもクラシック音楽に精通しており、私とベルリンフィルの歴史的名演奏のレコードなどを中古レコードショップで買いあさり、それを聞いて興奮していた仲です。
 彼は、今津の街を隅から隅まで訪ね歩き、印象に残る風景や歴史を具(つぶさ)にメモって、三週間足らずで五番からなる素晴らしい詞を書き上げました。

     今 津 音 頭
一、さあっさ集まれ今津の衆よ
   みんな手拍子ドドンとね(ア、ヨイショ)
六甲(むこ)の山なみ背にうけて 踊る足もかろやかに
   今津、今津、今津音頭
二、さあっさ歌およ今津の衆よ
   みんな手拍子ドドンとね(ア、ヨイショ)
酒の香りによいしれる ここは天下の酒処(さかどころ)
   今津、今津、今津音頭
三、さあっさ踊ろよ今津の衆よ
   みんな手拍子ドドンとね(ア、ヨイショ)
でふね、いりふねにぎやかに 今津港(みなと)にゃ灯(ひ)がともる
   今津、今津、今津音頭
四、さあっさ聞こうよ今津の衆よ
   みんな手拍子ドドンとね(ア、ヨイショ)
日本一のブラスの響(ひびき)かなでる音のすばらしさ
   今津、今津、今津音頭
五、さあっさ集まれ今津の衆よ
   みんな手拍子ドドンとね(ア、ヨイショ)
老いも若きも輪になって 今宵今津の盆おどり
   今津、今津、今津音頭

 私は、我が町今津を描いたこの素晴らしい作詞を西村君から手渡された時、身体中に感動が走り、今迄全く興味もなく、近づこうともしなかった日本人独特のリズム感を持つ“音頭”が閃きと共に一気に出来上がったことを、昨日のことのように覚えています。
 私であって私でない感性が、大太鼓(和太鼓)のイントロと共に私の心を高ぶらせ、そこにコブシのきいたメロディー、バックのお囃子の合いの手、そして、歯切れの良いオーケストラ(吹奏楽)のリズムとハーモニーが私の心から湧き上がってきたのです。そして、一瞬にして作曲は完成しました。
 
この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/