M&Uスクール

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今週の喝 第767号(2019.12.30~2020.1.5)この世は全て催眠だ(508)〜事故は問う「その心は本物なのか?!」〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる

潜在意識ってどんなもの? 

この世は全て催眠だ(508

事故は問う「その心は本物なのか?!」

 人が意気込むと、やる気を削ぐかのように何かと待ち構えるものが現れる……!?
 これは、きっと何か大きな力がその人間の心や行動の決意・決心が本物かどうかを確かめに来るような事象です。その大きな力とは、その人間の運命を司る神なのかも知れません。してみれば、とは自分の心の中に宿る「優先順位と選択肢」一つの目標に向かって本物であるかどうかをチェックする存在と考えて良いでしょう。
 私の場合、持つべきは友の西村君はじめ、担任の月田先生や大勢の人達は、大学受験の失敗を乗り越えることの重要性を、身を以て諭してくれましたが、その実、みんなに感化されただけで、本当に能動的になれたかどうかは怪しいものでした。真からの念願ではなく、世間に同調したような浮わついた心がその決心の正体ではなかったかと今では述懐します。つまり、「お前の心に偽りはないか?」ということをチェックする存在があるようです。
 さて、前日に父・郁郎と大喧嘩になり、翌4月1日、渋々父の会社“梅谷畳装飾株式会社”に作業員として出勤した私は、気の良い足立さん、少し障害を持っていましたが実直な長瀬さんに挟まれて、畳を満載したトラックに乗っておりました。そして、信号無視の乗用車に右ドア辺りを直撃され、その弾みで運転手は車外に放り出され、運転手不在の車は円を描きながら暴走し、交差点角の武庫川女子大学大学院を取り囲む溝に車の頭からT字と言ったら大袈裟ですが、突っ込んで止まったのです。
 そして、その事故を会社に公衆電話から連絡したのが長瀬さん。電話を取ったのは、事務をしていた我が母でした。彼が電話をしてきたことで、エープリルフールの悪い冗談ではなく、実際の事故だと理解した父は、急遽事故現場に30分ほどで駆けつけました。
 
★★沈んだ心は、厄災を引き入れる……?!★★

 この事故の目撃者が、警察に連絡し救急車が駆けつけたときには、運転手の足立さんは、国道2号線の交差点の中央付近で仰向けに気絶していて、救急隊員に揺すられて気がついたそうです。幸い彼は右肩の打撲と側頭葉から少し出血している程度の怪我で済みました。そこで応急処置をしている最中に、父の会社の人達が駆けつけてきました。奇蹟的に、電話をした長瀬さんは左手首の擦過傷ですみました。そして、足立さんを救急搬送しようとしたときに、父が私(忠洋)の不在に気付いたのです。救急隊員は乗車していたのは2人と思い、まさに救急車を発進させようとしたとき、「もう一人のうちの息子はどうなりましたか」と尋ねる父に、警察官も救急隊員も慌てて事故車のトラックを調べに行ったところ、私が座席中央で気絶しているのを見つけました。
 私は、座席中央に居たため車が暴走中に何も掴まるものがなく前と後ろのガラスで頭を打ちつけ放心状態だったようです。外傷が見当たらないため、とりあえず最寄りの三好病院に運ばれましたが、血を流している二人の治療が優先され、私は待合の椅子で待っておりました。そして、私の名を看護婦が呼んだのですが、全く応答がありません。そこで、三好医院長は慌てて私の下にやってきて、いくつかの質問をしましたが、全く応答ゼロ!
 診察結果は、「頭を強打したことによる“逆行性健忘症”を伴った、脳障害があるかも知れない」ということで即入院です。そして、色々な検査をされたそうですが、全く覚えておりません。それどころか、ここに書いている状況も、後日周囲の人から聞いたことで、私はこの事故を境に前後1週間程度(計2週間)の記憶が今もありません。ですから、事故に遭った覚えも治療によって理解しているだけで、事故そのものは遭遇したのかどうかも分かりません。
 後日談ですが、そのお陰でPTSDにも掛からず今も平気で車の運転をしています。そして、この事故が私の音楽人生に思わぬ幸運をもたらすのですが、それは、またの機会に譲ります。ここでも、また私は「人間(じんかん)万事塞翁が馬」を体験しました。
 このように、過去の暗い経験を書くときの心境は、タイムスリップしたように憂鬱で心が滅入る気分になります。しかし、人生というものは、誰しも“バラ色”だけではありません。暗澹(あんたん)たる経験や、消え入りたくなるような思いの時代こそ、人生の修正材料になることを体験則(身体で覚える)で身につけました。まさに、その昔、山中鹿之助が「天よ、我に七難八苦を与え給え!」と宣ったことが、今、67歳の最後にして実感しています。
 良いことも悪いことも、全てがあなたの人生なのです。


 さて、このコラムも令和元年最後となりました。新しい年を迎えて、より一層みなさまが奮起され、人生を素晴らしいものにされますことを祈念いたします。
 と、このように「今週の喝」を執筆している最中(令和元年12月28日午後)、私たちと共に宗教(仏教)の立場から「人間の幸福」について、天、神、仏、霊、魂、縁など目に見えないパワーを実感させて下さいました、京都宇治心華寺塔頭であり我がM&U SCHOOLの理事長・斯波最誠和尚が急逝されました。副住職の岡田誠澄さまからは、
 「和尚さまは、お亡くなりになったのではなく、午後3時17分、阿弥陀さまのところへ行かれました」
と、力強い言葉が送られて参りました。そうです。斯波最誠和尚は、私たちの心の中に移ってこられ、これからは私たちと共に生きて下さいます。
                              合掌

 

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/