M&Uスクール

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今週の喝 第762号(2019.11.25~12.01)この世は全て催眠だ(503)〜人は根本的に捻くれた存在なのか……?〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる

潜在意識ってどんなもの? 

この世は全て催眠だ(503

人は根本的に捻くれた存在なのか……?

 私の高校時代は、今振り返ると楽しい想い出はあまり見出せません。その根本原因は、自分が向かいたい道をまっしぐらに進むことができないのと同時に、我が父との葛藤が再燃したことです。中学入学の時も、吹奏楽部に入部したことで散々説教された挙げ句、
「成績が落ちたら、ブラバン辞めさす!」
という恫喝めいた示唆の下、頑張ってきましたが、大学受験をひかえた高校生になると、より集中を要する勉強態勢が必要となります。しかし、音楽の魅力に取り憑かれた私にとって、あらゆる勉強はウザったいモノとしか感じられませんでした。
 そんな中、生まれて初めての作曲依頼で、一応の評価を得たものの、それが父の耳に届いても、それを父が評価することはありませんでした。そして、クラスでも親友の西村光照君が、
「一緒に勉強しょう。音楽は大学にな行ってから思う存分やれ!」
と、本当に温かい言葉を掛けてくれましたが、中々素直になれず、その時点でも虚勢を張り、
「俺は、オーケストラと共演して、コンチェルトを吹く!」
と嘯(うそふ)く始末です。次第に周囲の人達は、私に対して冷淡になり、
「お前な、音楽大学も行かへんのに、そんなこと出来る訳が無いやろ。それやったら音楽大学を目指せ!」
と、私の焦る心をより以上に逆なでする言葉で応酬します。
 今になって、人間の深層心理である潜在意識の研究をする身で思うのですが、“嘯(うそふ)き”も“逆(さか)らい”も全て自分自身の“自信の無さ”の反映だったのです。もしあの時、両親が
「お前の好きな道に進んだらエエよ」
と、優しく言ってくれていても、それこそPianoや聴音、英語や国語などの一般教養課程をクリアできたかどうか不安である故に、自分の得意とする単純に音楽だけをデフォルメして、他者に鬱憤を晴らしていただけなのです。人は何につけても“素直”になる事がとても難しい捻くれた存在なのかも知れません。

 

★★高校三年間で、天国と地獄を体験★★

 こんな環境に、中学の恩師・得津武史先生の「やれば出来る」という根性論が重なり、私は益々音楽にのめり込んでゆき、その反作用から成績は急降下です。そして、父の
「畳屋の子は、勉強なんかできんでエエ。大学落ちたら、広島の問屋へ修行に行け!」
という皮肉めいたアドバイスに、より一層、私の心は反骨精神が剥き出しになり、心はどんどん歪んでゆきました。しかし、その歪み方は「音楽にのめり込む」方向にあったので、その方面の人達には益々一目置かれるようになりました。
 その間、先般も申しましたが西宮吹奏楽団代表として、第一回関西アンサンブルコンテストに小林正樹君とデュエットで出場し、優勝の栄冠を勝ち得たり、市立西宮高校コーラス部の指揮と編曲を担当して、音楽的実力はシッカリと蓄えておりました。しかしその分、それらは自分が目指す大学入試とは全く逆方向であったので、虚しさはその功績に反比例して増してゆくばかりでした。
 そして、そのやるせない気持ちを払拭するために、また編曲や作曲、フルートの練習にのめり込み、完全に私の頭脳は、一般的に言う“アホ”……昨今では、アスペルガーか発達障害の形相でした。恥ずかしながら、高校三年の時、英語のテストで、ボーッとすることがあったのでしょう。
「I is……」
と書いてしまって、私の名前は伏せられていましたが、
「進学校の我が校で、高三になってこんな解答をしてくる奴が居る。学校始まって以来や」
と言われたことを思い出します。
 冷静に当時のことを振り返ると、全てのことにやる気を失い、ただ一筋に音楽の魅力の探求に勤しむことで、自分の気持ちを何とか表現しようと思っていたのです。その結果、音楽に突出しても一般的な学習は疎かであったため、たとえ、音大受験が許されても、絶対に合格はなかったでしょう。その事は、自分自身が一番承知していたからこそ、そのような平均的な採用をする音楽大学の受験方式にも反感を持ち、まさに「反動形成」から、もう完全にアンバランスな私が出来上がってきました。
 成績も、入学当初500人中30番だった私が、3年の2学期には470番以下に落ちていたのを覚えています。この体験ほど希有なものはないでしょう。まさに、高校三年間で「天国と地獄」を体験したのです。今振り返ると、この体験こそM&U SCHOOLの伝える能力開発の鍵となったのですが、それはもっと後年になって理解できるのです。
 自己弁護的で申し訳ありませんが、私は頭脳が悪くて成績下落したのではなく、自分のやりたいことや、人生に於いて勉強の意味を見出せなくなったのが、主な原因です。
 結論……成績悪化は、頭脳の良し悪しに在るのではなく、勉強の意味の感知にある。言い換えれば、勉強の意味も理解せず、単に勉強に邁進して優秀な成績を取った者が、後年、あまり活躍しないのはここに在る!のかも……!?

 

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/