M&Uスクール

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今週の喝 第744号(2019.7.22~7.28)この世は全て催眠だ(485)〜運命は自ら作り出すもの!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる

潜在意識ってどんなもの? 

この世は全て催眠だ(485
運命は自ら作り出すもの!

 人間の運命は、選択肢と優先順位で決まる
私が、このように運命というものの成り立ちを明言したのは、不惑(40歳)の時でした。
 大抵の人間は、
 「自分にはどうしようもない足枷(あしかせ)のようなものが掛けられており、人生は儘にならない
と諦めていますが、自分が一生を掛けて“やるべき事、為すべき事”を見つけられないでいる故に、こんな弱気な感覚に覆われるのです。
 私は自分のこれまでの人生から、このように“やるべき事、為すべき事”を探している内は、決して見つからないということも気付きました。それより大切なことは、何事に於いても、物事に立ち向かうときの"心の状態”を定めることです。心の状態とは、言い換えると“心の形”とも言うべきもので、何事に於いても、「どう感じ、どう判断し、どう動くか」という反応基準です。これは、自衛隊(軍隊)に於いては「認知→判断→操作」として、問題解決の一連の基本的行動形態として最初に訓練されます。

 これらの基本的行動形態を、幼児期に刷り込まれた人間は、成長するにつれ頼り甲斐のあるリーダーシップを育んでゆきます。ここで言うリーダーシップは、まだ人を導くというほど積極的なものではありませんが、周囲の人間のことを自分のことのように感じる性質を育んだ人間です。そんな人間は、あらゆる事を「感動的」に捉え、他者の体験も自分の体験として学習してゆきます。従って、まさに“彼我一体”……人生経験の習得率は常人の数倍にもなります。
 このような、“性質”を身につけた人間が、その上に周囲の人間との出逢いや体験から、感動する能力を共振させることによって、やがて“やるべき事、為すべき事”を見つけてゆきます。そして、それを継続する内に、自分自身がこの世に生を受けた根本原因(raison d'être=レーゾンデートル・存在意義)を見つけるのです。つまり、raison d'êtreとは「何のために!」という目的意識の覚知ですから、自分の心は、これによって確固たる信念を構築することになるのです。
 
★★「熱望」のパワーが挑戦のエネルギー★★

 こうして、「彼我一体」の感性と、感動から生まれる「情熱」をベースにした精神形態を作った人間は、その者自身からオーラ(気)を発し、同じバイブレーションを持った人間の心と共振してゆきます。そして、そのバイブレーションが吸引のパワーとなって、周波数の同じ人間同士を引き合わせます。もちろん、そんなことを一般衆生は感じる由もありません。しかし、“彼我一体と情熱の感性”をもって長年月歩んできた人間には、それを予感、また実感として覚知します。そして、それが「出逢い」を生み、その出逢いが人生を決定付け、今までの人生を大きく変えるような出逢いへと発展します。これが「邂逅(かいこう)」です。
 邂逅は、何も人間だけに限ったことではありません。あらゆる事象との遭遇も、その人間の潜在意識に透徹するような深遠なものであれば、その事象そのものが持つ吸着のパワーによって、その事象に関与する多くの人との出逢いも誘発してゆきます。
 私自身、中学時代に吹奏楽を通してチームプレー(アンサンブル)から仲間と一緒にやることで「彼我一体」の強さを実感し、小学生の時には迫力あるオーケストラサウンドに「感動」しました。それを子供時代の純粋さから無意識に周囲に表現していたのでしょうか……先生や友達は私の感覚・感性をとても大事にしてくれました。
 今津小学校の音楽教師・田中信雄先生は、後に「おもいで酒発売記念パーティー」の祝辞で、
 「梅谷君は、とても縦笛が下手でした。きっと強く吹きすぎたのでしょうね。そんな彼がプロのフルーティストとなってオーケストラの首席となり、“演歌”とは予想外でしたが作曲に挑み、一つの形を作り上げるエネルギーは、小学校の頃から周囲は感じていました。だから、今まで15年の長きにわたって私とこのように交流が保たれたのです
と、身に余る言葉を下さいました。また、得津武史先生は、
 「梅忠の音楽に向かう姿勢は、そこから受ける感動を一所懸命に言葉にしようとしてましたが、それがままならないと分かったら、今度は笛で訴えかけてきよる。ほんまに彼は音楽が好きなんや!その情熱が私の心を梅忠に惹きつけた。この曲は、メロディーに彼の心意気がこもっとるから、きっと日本を揺るがすヒット曲になると思います
と、ものすごい賛辞に、私の身体は熱くなったのを昨日のことのように思い出します。これも、そのスタートは、クラリネットの岡本先輩が
 「やまとせいがく教程(大和声楽教程)を勉強しろ!
の一声から始まったのです。
 今、振り返ると本当によく勉強しました。正直に言いますが、音楽の大御所である長谷川良夫先生執筆のこの「大和声楽教程」は、書かれている日本語からしてとても古典的な表現が多く、国語が大嫌いだった私には音楽以前のハードルが文中に横たわっていました。なのに、よく挑戦して諦めずに継続したものだと我ながら感心します。その原動力は、“情熱”いや、「作曲したい」という“熱望”から産み出された精神パワーでありました。

 

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/