M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第721号(2019.2.11~2.17)この世は全て催眠だ(462)〜「やれば出来る!たるんどる!」〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる

潜在意識ってどんなもの? 

この世は全て催眠だ(462
「やれば出来る!たるんどる!」

 マックスウェル・マルツ先生の発見した「セルフイメージ(自己像)」の科学は、20世紀の心理学的発見の最大のものではないかと私は考えます。
 今まで、才能や血筋などと言われていたものが、実は「自分自身の観念」が大きく影響していることになったのですから素晴らしい……!しかし、そのセルフイメージが自分自身では、どのように潜在意識に描かれたのか分かっていません。つまり、無意識に構築した自分の意識です。それは、周りの環境やその人を取り巻く人間関係などの影響から出来たのでしょう。
 我が得津武史先生が、まさかこのセルフイメージのことを知っていたとは思いませんが、古くより「やれば出来る」という日本流精神論は正しかったのです。しかし、一つ間違えば、今、巷を騒がせているパワハラにも成りかねません。だからこそ、このセルフイメージの学術的裏付けで指導しなければなりません。
 先般もNHK大河ドラマ「いだてん」で、主役の金栗四三が日本で初めて行われた40㎞マラソンに出場し、見事優勝を果たすシーンで、各学校や団体を代表した選手達が「根性」の示し合いとも言えるべき死闘を繰り広げておりました。今では、考えられないという方もいるでしょうが、ゴール間近になった金栗選手に「水はもう少し我慢しろ」と、指導教員が言う場面がありました。昔は、「水を飲むとバテてしまう」と考えられていたと同時に、長時間マラソンを水なしで耐え抜いたその心意気(根性)が勝利をもたらすと信じられていたのです。
 私が高校生の頃(1970年代)まで、この考えはどの運動クラブも信じておりました。我が吹奏楽部も、パレードの練習などで喉がカラカラになっても、それを耐え抜くことこそ誉れであると心底思っておりました。また、その後「休憩!」の号令一下、水道の蛇口に飛びついたときの快感は、今も根性教育の有用性を感じます。今では、熱中症で倒れてしまわないように、水分補給は必須ですが、そのような場合でも「倒れるのは根性がたるんでいるからだ」などと言われたものです。

 

★★人間は矛盾だらけの生き物!★★ 

 軍国歌謡に「🎶父よあなたは強かった」という名曲があります。
  ♪父よあなたは強かった 炎熱たぎる戦線に
   敵の屍(かばね)と共に寝て 泥水すすり草を食(は)み……(続く)
この歌を戦後GHQの文化査察官が、日本が再び戦争に走らないように好戦的な歌や思想を排除しようとチェックしたとき、「日本にも、このような反戦歌があったのか」と感心したという逸話が残っています。
 この曲は、レコード会社が銃後の守り(内地にいる妻子)の士気を鼓舞する為に、歌詞を一般募集し、それに応募した大阪・堺市の主婦である福田節(せつ)が見事入賞を果たした作品です。もちろん、自分の肉親が威風堂々と自分達銃後を守る為に身を粉にして戦地で戦っている姿、苦しみに耐えて国を護ろうとする姿を描いたものなのですが、アメリカ人には「よくもまあ、こんなに苦しい状況に置くものだ」と解釈し、厭戦的な歌と扱われ、作詞者は褒められたとか?(定かではありません)と言われています。
 日本文化の基本は、物資の少ない中から、同じ思想の人間同士が共に手を携え、耐え抜いた人間達の友愛がその精神を律してきた武士道にありますから、自分が主体の個人主義をベースにした考えの民族には理解しがたいものがあったことも分かります。しかし、そのようなアメリカ人でも、彼等が作ったハリウッド映画は、苦難から共に助け合って新天地を開いてゆくというサクセスストーリーが重きを成しているのは、やはり人間の情動の中には「勇気、勝利」に対する憧れが横たわっているのでしょう。(しかし、根柢には「楽と得」を求めていて、この矛盾が人間……?
 人間という生き物は、真に不思議な性質を有しています。何事も「体力」だけで優劣が付くと思いきや、そこに「気力」が加わってそれを逆転することも儘あり、又、そのもっと深いところにある「覚悟」が決まれば、それを盤石とし、「死」をも乗り越えて銃後の為に献身することも厭いません。我が師・得津先生は満州での軍隊経験から「気力」や「覚悟」、そして、そのもっと深いところに「生命」をかけた生き様こそ、何も持たない下町の人間の生命力を喚起することを無意識に感じ取ったのでしょう。
 そして、悪ガキ達をグイグイと引っ張ってゆき、まさに“人間の底力”と言える「根性」によって、勝利の栄冠を勝ち取ることの快感を叩き込んだのです。これはもう、「愉快」としか言いようのない快感であり、精神力の源泉を掘り当てたのです。
 こうして、感受性豊かな中学生に“心と身体のバランス”が整えば、どんな人間でも多くの支持を得ることで大業を為せることを子供達の潜在意識(無意識)に癖として叩き込んだのです。ここに、「文化果つる地」と自ら卑下した我が町に、独自の“成功方程式”が誕生したのです。

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/