M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第711号(2018.12.3~12.9)この世は全て催眠だ(452)〜何事にも上達する秘訣は…?〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる

潜在意識ってどんなもの? 

この世は全て催眠だ(452
何事にも上達する秘訣は…?

楽器の演奏が上達するには、人一倍の努力をする練習が欠かせません。つまり、楽器と寄り添う時間を掛けることが重要なのです。そして今、潜在意識の真の在り方を研究し、その大活用法をみなさまにお伝えしているから言えるのですが、楽器の上達には、先ず、思ったように指が動く……親指、人差し指など自分の指が脳で指令したように動くことが大切です。
 ピアニストの頃のシューマンは自分の左手の薬指が動きにくい為、それが指の筋肉にあると考えて指の筋トレをし、それが行き過ぎて、逆に腱鞘炎(けんしょうえん)を引き起こして、ノイローゼに陥った時期があったくらいです。
 次に、楽譜を目で追い、そこに書かれている音符の集団を瞬時にグループ分けして、何処までが音節(グループ)なのかを判断し、理に適ったメロディーを自分の中で構築して、それを聞く者に伝えるのです。この音節分けですが、後年、我が生涯の師となるマエストロ宇宿先生は、弘法大師の「いろは唄」を用いて端的に解説していました。それは、
 「いろはにほへと、ちりぬるをわか、よたれそつね、ならむ…」
などと言っても、何の意味か分かりません。それは音節の切り方が間違っている為、文節になっていないのです。正確には、
 「色は匂へど散りぬるを、我が世誰ぞ常ならむ……
これで、意味が通じますね。
 このように、目で追った楽譜から、その音符の意味を類推して「如何に人の心に訴えかけるか」を、瞬時に見分ける感性を養います。そして、それに必要な管楽器でいえば“息の量”“息を吸う場所(箇所)”を設定し肺や唇を動かします。弦楽器なら“弓の配分”や“弓圧”を全身で適宜判断するのです。その上で、それらの判断が心地よいかどうか、ミスを犯していないかなど自分の演奏を自分の耳でチェックします。
 このように、キッチリとした理想の演奏をイメージできると、私たちは初めのうちは意識してこれらの機能を用います(顕在意識)が、繰り返し反復していると、やがてそれらを習得する(一つ一つ身につけて行く)につれ、潜在意識にinputされ、無意識にできるようになります。こんな便利なシステムが私たちの身体には備わっているのです。

 

★★「気合い」こそ目標必達エネルギー★★

 一つの楽器(道具)を修得(無意識に出来るようになること)するには、初めは意識して行うものの、やがて無意識に感覚を掴み、(潜在意識の働きによって)何の抵抗もなくできるようになるのです。このシステムを、サイコ・サイバネティクス(心の自動制御装置)といい、アメリカの整形外科医であるマックスウェル・マルツ博士が発見しました。
 この機能をシッカリと働かせるには、先ず、その修得に向かうその人間の精神(Psycho)が、ハッキリとした目標を設定し、その“修得”に熱意をもって当たることが肝要です。私たち今津中学校吹奏楽部は、リーダーの得津武史先生の下、「吹奏楽日本一」を目指して邁進できたことは、私個人にとっても青天の霹靂(思いもよらない事が起きること)の事態でした。この出逢いを呼ぶシステム(運命論)は後述するとして、私の幸運は、明快で正確な目標設定に私の心が共振したことです。明快で正確な目標設定とは、その所業を完遂する“理由付け”が心に生じたことで、その心を動かすエネルギーが「目的意識」です。
 心が一つの方向性を持ったとき、それは「精神」へと昇華し、目標の完遂に進もうとする“気”が生じます。“気”とは簡単に言うと「生命の方向性」です。その気が周囲の人間と共振すると、「気合い」が入ります。
 この気合いが「六根(五感“眼耳鼻舌身”に心が加わった)」を活性化し、物事の修得を円滑化するのです。つまり、眼で追った楽譜を、指や肺、情緒や身体が、一致団結して(全身全霊で)その目標に向かいます。この団結のパワーは、「自律神経の調和」によって為されます。
 人間は、このようにして道具(楽器)や思考・行動(運動)を修得して行きます。この時に、目標設定したものにより強い意志で到達しようとするエネルギーは、目的意識より“気”として湧き上がり、この「目的(形)+目標(心)」が“道(タオ)”となって、その人間を押し上げてゆきます。このように、道を修得した者を“達人”と呼び、また、その達人たちを束ねる力量をもつ人間が“マエストロ”なのです。
 このように五感制御する精神の萌芽が生じたら、その習得速度を速める要因に気付く人が現れます。彼等は“名人”と呼ばれ、彼等自身の自律神経は完全に調和され、一つの“道”に向かって進んでゆきます。そして、現代の潜在意識の科学は、その完全無欠を目指す“心身の道程”=“上達の方法”をも解明したのです。

   この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/