M&Uスクール

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今週の喝 第677号(2018.4.9~4.15)この世は全て催眠だ(418)〜 感動のエネルギーは勇気を誘発!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる

潜在意識ってどんなもの? 

この世は全て催眠だ(418
感動のエネルギーは勇気を誘発! 

 さてさて、話をランパル先生のコンサートで脳天をぶち破られるような衝撃を受けた、中学校一年生の梅谷忠洋に話を戻しましょう。
 先輩達は、全日本吹奏楽コンクールの仕上げに余念が無かったため、何と一年生の私に大阪フェスティバルホールで行われた、世界的フルーティスト、ジャン・ピエール・ランパルのコンサートを前から3列目の、しかも、ど真ん中で聴くことができたのか?そして、その興奮で「アカンタレ忠洋」に何かの力が働き、こっそりとフェスティバルホールの楽屋に忍び込み、ランパル先生にサインをもらえたのか?今では、奇跡的な出会いとしかいえないところまで話しました。

 この出来事は、私の潜在意識にまさしく「やれば出来る!」という信念と行動力を植え付けました。思い返すと、“感動”というエネルギーが、私の勇気を揺り動かしたといえますが、それでは、その“感動”の感覚がなぜ湧き出したのかと、その根源を探るとますます謎は深まります。その頃のことを一所懸命思い返すと、父の横暴とも言える“無理強い”から逃げられず疲弊していた私は、無意識に何かを求めていたことは確かです。その“欲求”のエネルギーが、天(タイミング)と呼応して、手に入るはずのないプレミアムチケットを手に出来たのでしょう。
 私は、小学校五年生の時に“新世界交響曲”のレコード(当時で1500円)を買い、こっぴどく父親に叱られましたが、その時、私の脳裏には四楽章の第一テーマが鳴り響き、初めて父に対する恐怖に対抗するエネルギーの存在を音楽の中から感じ取りました。そして、今回のランパル先生のコンサートは二度目のそのエネルギーとの出逢いです。総括すれば、
 ①音楽(名曲)には、人間を感動に導く大いなるエネルギーが秘められている
 ②そのエネルギーは、人間が強く念ずる(求める)ことによって誘発される
と、私はおぼろげながらも分析していました。そして、それ以後、自分自身に感動力を湧き出させて、そのエネルギーが求めている(念ずる)事象を引き寄せると信じ込むようになりました。

 

★★人生とは「念ずれば花開く」世界!★★

 今では、私のこの体験は仏教詩人の坂村臣民先生が端的に表現した、「念ずれば花開く」に集約されます。そして、得津武史先生が
 「出来るか出来ないかを考えるヒマがあったら、どうすれば出来るかだけを考えよ
にも通じるのです。
 さて、コンサートの翌日、得津先生に昨夜のコンサートのお礼を言うと同時に、その興奮を伝えたところ、先生は私に、
 「ランパルさんは、目ぇはいくつあった?」
 「ふたつです!」
 「口は?」
 「一つ!」
 「手ぇは何本や?」
 「二本です!」
 「おまえと同んなじやな……!お前も、ランパル先生と同んなじことが出来るんじゃ。分かったか!
と、激を飛ばされました。その時の私の気持ちは、
 「そや、僕にも出来る!きっと同んなじようにフルートを吹けるんや
と、踊り出しそうな希望と勇気がお腹の底からモリモリと湧いてきたのを、今も実感として明快に覚えています。そして、耳の奥にこびり付いたランパル先生の吹くフルートの音色をたよって、その日以来、猛練習をしたのが今では懐かしい思い出です。
 すると驚いたことに、ほんの少しずつですが、ランパル先生と同じようなスタイルで演奏するようになっていったのです。正に、「学ぶ」とは「真似ぶ」が語源だということの実感です。そして、後年読んだゴルファーのベン・ホーガンの著した「モダンゴルフ」の中には、
 「悪い癖をなくそうとするより、自分に理想を描き、その方向に行こうとせよ!
とあり、正に私はランパル先生に向かって一直線に突き進んでゆきました。
 人間のほとんどは、自分の悪い癖を直そうとします。これは、「悪いところ」を「直す」というマイナス思考のオンパレードです。ベン・ホーガンのいうのは、
 「人間は、誰しも多かれ少なかれ癖をもっている生き物だから、そんなものに囚われていると、自分の気が滅入ってしまう。それより、理想をイメージしてそこに到達しようとすれば、自然に悪い癖も修正されてゆくのが人間の心と身体の法則=筋肉の不思議なのだ
と明言しています。

   この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/