M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第668号(2018.2.5~2.11)

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる

成功への道しるべ!この世は全て催眠だ409

 

       前門の虎、後門の狼

 
 お前は商売人の家に生まれたんやから、ソロバンができんとアカン。ブラスよりそっちの方が大事や。顧問の得津先生にはワシが言うといたるさかい、夏休みは朝、そろばん学校に行け!
 こんな父からの“通達”が来るとはよもや思わなかった私は、完全に思考停止になりました。そして、少し勇気付いた私は、父に面と向かって刃向かったのを覚えています。
 「ソロバンなんか習いとない。それに、もうちょっとしたら、ボタンを押すと計算してくれる機械がきっと出来るから無駄や!
と、必死に抵抗し、その結末は、
 「じゃかましい!行け言うたら行け!
と、頭ごなしです。それ以上逆らうとビンタの嵐に見舞われるので、渋々行く事にしましたが、これまた、いつまで行けば良いか分かりません。そこで父に、
 「いつまで習いに行ったらええんや?
と訪ねると、
 「4級を取るまでや!
と言うのです。
 そして、夏休み……父は得津先生に事情を説明し、朝10時からの練習は間に合わないことを告げ、
 「先生の了解をもろたから、ソロバン学校に行け!
と、それで終わったような口ぶりです。しかし、私たち一年生には二年生という悪魔がいます。彼等は、クラブ活動の運動部や吹奏楽部特有の先輩後輩関係の中で、一年生の時に彼等も理不尽にも虐められてきたため、ことあるごとに正当な理由など関係なくイチャモンを付けて、暴力的に迫ってきます。
 案の定、練習時間に遅れること30分。
 「なんで遅刻したんや!?
とすごみのある声で、二年生が迫ってきます。私は、真顔で父が先生の許しを得てることなどを話しましたが、相手は
 「他の一年生と違うことをしてそれで済むと思うんか。お前は特別か!?
と凄み、合奏の時テンポが悪い(私はブラスで一番テンポ感覚が良かった)とイチャモンをつけ、膝を思いっきり平手でマーチ3曲分のあいだ、テンポを取る格好をして、叩き続けられました。

 

★★継続は力なり!無意識の萌芽★★

 家に帰って風呂場で膝を見ると、青あざが幅10センチ、長さ20センチ以上に出来ており、それを母方の祖母・とめに見られてしまいました。とめは幼くして両親を亡くした姪の洋子(忠洋の母)を幼女として迎え、我が子以上に大事に育てた愛ある人でした。
 「大変やなぁ。早よ、笛を上手になって手ェを出せんようにしてやり
と、涙ながらに諭してくれました。今であれば、学校の指導監督の不手際で訴訟問題になるでしょうが、その頃は、みんなそんな案配でした。また、そのようなことで訴えるモンスターペアレントも街には居ませんでした。
 それに、運動部では「喉が渇いても水を飲むのは根性無し」とされ、倒れそうになっても、歯を食いしばって練習に励み、伝統と称して先輩は後輩を扱(しご)くのが当たり前でした。(肯定している訳ではありません)
 実際の話、私自身この膝のあざを見た時、もうブラスを辞めようと思いましたが、ここで神はとめ婆さんに音楽の世界に踏みとどまるよう言わせたと今は感じています。こう考えてみると、父方の祖母・芳枝にも、とめにも私は守られて生きてきたように思います。
 話を現実に戻します。父(ソロバン)とブラス、それに理屈など通らない先輩の虐めとトリプルバインドの中で苦しみ抜いた私は、布団に入って寝る時が一番安堵できる時間でした。そんな時、夢の中では自分の一番好きなことを想像していると、自然に深い眠りに入り完全なリラックスを覚えたのを記憶しています。
 今思い返すと、三年生の廿日出(はつかで)先輩から徹底的に腹式呼吸を教わり、運指も力を抜かなければ下手くそになると言われたのを必死になって修得しました。そして、舌使いも、ゆっくりのシングル・タンキング(タ・タ・タ・タ)や早い時に用いるダブル・タンキング(タカ・タカ・タカ・タカ)、最後に早い三連符を演奏するためのトリプル・タンキング(タタカ・タタカ・タタカ・タタカ)と習うと、登校時も下校時も片時も忘れず、歩く歩調に合わせて口ずさんでいました。その時分かったことは、何度も何度も繰り返し繰り返し“反復練習”していると、授業中であろうと給食時であろうと、脳みそと身体が、無意識状態でタンキングの練習をしているのです。そして、就寝時は夢の中では、楽譜がスラスラ読めて、自分自身が見事な演奏をしているのを感じ取ることが出来ました。
 不思議や不思議、このような毎日、その中には虐めもあったにも関わらず、夜の安寧の時間を思うとお腹の底から自信と勇気が湧いてきて負けるもんか!」と叫ぶ、根性が顔を出し始めました。

   この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/