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今週の喝 第201号  (2009.2.23~2009.3.1)

第201号/2009年02月23日(月)~2009年03月1日(日)


氣の力を知ろう(8)

「気」は呼吸で読むことが出来る

 

 人の氣は、相手の呼吸から読むことが出来ます。その人間の氣が+方向に向いている時は、呼吸は深く、イライラ・かりかりとした-方向に向いている時は、浅い呼吸です。そして、氣は、我々の肉体とも深い関係があります。 つまり、氣が+方向に向き呼吸が深い人の身体は、リラックスしていて筋肉が柔らかく、周りの氣をよく感じ、気配り豊かな感性を持つのです。反対に、氣が-方向で浅い呼吸の人の身体は、常に肩こりなどの緊張があり、周りに対して鈍感(自分中心)で、ぶっきらぼうな人が多いのです。 私も子供の頃、フルートを手にして2ヶ月目、中学一年で初めて演奏会に出た日、舞台の袖で身体がガチガチになって息を深く吸えず、目の前が白くなって楽譜が全く読めなかったのを思い出します。そこへ我が師・得津武史先生がやってきて 「こら一年生、青い顔して何じゃ、おまえら、あがっとんのか。気合い入れたるから、右手出せ! 右足と左足の間にある一番大事なとこ(ボール)をグッと掴め」の、号令とともに、全員ギュッと自分の大切なところを思いっきり掴みました。 すると、あら不思議!!今まで、ガチガチだった身体と心が不思議なことに、ふわっと軽くなり、楽譜がハッキリと見え、指の緊張も無くなり、その代わり下腹に不思議な感覚が湧いてきて、やる気と勇気と自信に満たされました。私が今津中学吹奏楽部に入部した時は、男子部員ばかりでしたので、得津武史先生はこの様に、リラックスした性教育を施して下さいました。 これが、「上がり防止」に適切な処置であることは、後の研究で分かりました。つまり、大事なところに意識を集中することによって臍下丹田に氣が集中して、心が落ち着き、全身がリラックスして、モティべーション(やる気)が出たのです。
=氣配りのコミュニケーションは聞くことから=
 我が今津中学校吹奏楽部が15回も日本一や金賞の栄冠に輝いた裏には、この様な上がり防止の特別訓練(男子部員だけ)があったのです。 リラックスすると、不思議に身体の感度が高まり、脳も活性化して、音楽感性が豊かになります。そして、運動神経がリズム感と情緒が融合して、全方位に氣が発生します。オーケストラやブラスバンドなど大人数のアンサンブルは、一体化する氣を感じることが最も大切なことで、その感覚感性で、指揮者の意図をくみ取り、一つの音楽を作り出して行くのです。 オーケストラや吹奏楽では、演奏の技量はもちろん大切ですが、それ以上に大事なことは、各楽器の音をしっかりと聞くことです。得津先生はよく、ギリシャの哲学者エピクテトスの言葉を引用して、「お前らの口は一つやけど、耳は二つあるやろ。それは神さんが周りの音を倍聞けちゅうてはんねんや」と、気配りの重要性と自分勝手に吹くことを戒められました。 そして、「相手の息を感じるんや。一緒に息を吸うて、一緒に吐いたら勝手にアンサンブルは合う。漫才も剣道も相手の息を読まな、名人にはなれへん」と相手の呼吸を読むことの重要性をたたき込まれました。
 人は本来自分のことだけが大事で、自分の感情の流れだけが気になるものです。しかし、神様は人間を社会性がなければ生きてゆけないように作りました。そこに生まれたのがコミュニケーションです。その基本は先ほどのアンサンブルの極意と同様に、「自分がしゃべるより前に、聞くことを優先することにある」のです。このことに気づくのは、自分の身体が柔らかくリラックスし、それに伴って脳みそが柔らかく気配りの出来る人間だけです。 単純計算すると、人間のコミュニケーションの理想型は、自分がしゃべる二倍を聞くことに傾注することでちょうど良いバランスが保たれるのです。つまり、三分の二を聞くことに、後の三分の一を話すことに配分すればよいのです。しかし、人間は「主張」する生き物なので、相当氣を意識しないと上手くゆきません。がんばりましょう。 さあ、あなたも自分の呼吸を深くし、身体をリラックスさせ、感性を豊かにして相手の息を感じる訓練から始めましょう。訓練を重ねるにつれ、必ず相手の感情の流れが分かるようになってきます。 人間関係の問題は、そのほとんどが論理や正否ということではなく、感情的な要素に起因することがほとんどです。このことに気がつけば、あなたは人と人との間に起こる問題をしっかりと解決できる側に廻ることが出来るのです。

この続きは、また来週……('-^*)/