M&Uスクール

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(14)トラッカー河野

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 今回のアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所への視察研修に関しまして、梅谷先生に感謝申し上げます。視察研修のきっかけを作ってくださり、それから実際にその地を訪れることが出来ました。それから多くの気付きを得ることが出来、この体験・経験は、将来の私の大きな糧になります。

 

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 しかしながら、視察研修の実現までに多くの時間がかかったこと、それから、マエストロの会の会員全員で揃って参加出来なかったことについて、自分自身の反省点となりました。自分の感覚で物事をはかり、人に関与していない自分がいるということがわかりました。

 

梅谷先生が、「アウシュヴィッツにみんなで行こう」とおっしゃってから、今回実際に視察するまで5年の時間が経過しました。私は、心のどこかで他人事のように感じ、行こうとする行動を全く起こしていませんでした。何が何でも行こうと考えたのでは無く、行けない理由ばかりを探して、行動を起こしていなかったのです。これは、私の行動すべてに言えることと思います。

 

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「ここをどんな気持ちで歩いたのだろう」

 70数年前、人が人を虫けらとして扱った場所を訪れました。虫けらとして扱うために作られ活用されたアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所内を歩きました。 

 私は広島で生まれ広島で育ちました。72年前の昭和20年8月6日午前8時15分、広島に原子爆弾が投下され、多くの人(原爆死没者名簿には、31万人弱のお名前が登載されています)が、一瞬、あるいはそれから時間をかけて亡くなられました。また、今も後遺症に苦しんでいらっしゃる方々がいらっしゃいます。アウシュヴィッツと広島とでは、背景など全く違いますが、たくさんの方々が亡くなったことについては共通です。私は、広島でたくさんの方々が原爆によって亡くなったという歴史は知っていましたが、感じることはありませんでした。感じようとすることもありませんでした。広島にたくさんの外国の方々がいらっしゃるのも「感じるため」と改めて思います。

 

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 今回、私と同じ人間が、とてもおそろしいことをした場所に行ってとてもよかったです。実際に体感しないと見ると聞くとでは大違いです。しかも、梅谷先生、それからマエストロの会の皆さんと同じ時間と空間を共有したことは、私にとって大きな財産です。

 

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