～ポーランド・アウシュヴィッツ海外視察旅行にて感謝と学び～
梅谷忠洋先生へ
体調不良、肩の痛みがある中を普段通りに講演会、研修、研究会と予定通りに、その合間を縫ってディナーショウに向けての編曲、ご自身のフルート演奏練習と、どこにも力を抜くことない熱意をお疲れ様でございます。そして、この多忙な９月にアウシュヴィッツ行きを決行されましたことに尋常ではない忍耐力と貫いておられるお姿に身近で共にいる身としても感服しております。
梅谷先生からマエストロの会のメンバーへ再三にわたる声がけから、５年掛かって実現したアウシュヴィッツ視察旅行に同行させて下さったことに心から感謝申し上げます。 会員ではない私は、本当に実現されるのか、何度か話合いがされているような様子だけを離れた位置で見守りながらでしたので私には正直、先生のスケジュールで日程を聞かれるまでは実現することか、無くなる話になるのかお任せ状態でした。当然、先生からは常にM&USCHOOL基本メソッドである「迅速・丁寧・継続・忍耐」、「姿勢・表情・言葉・行動」を教えられているにもかかわらず、実現に至るまでに時間がかかったことに内心苛立ちもあったことはお察ししております。
先生の仰っていることには意味があることは誰もが承知のことですが、何故即、行動しなかったのかは、各自が深い反省と間違いなかったことを実感出来ています。理解しつつ、私自身も参加するか否かは誰からも問われたこともはっきり言われたこともなかったので２ヶ月前のパスポートをお渡しするまでは茅の外から、誰も説得することをしなかったことを深く陳謝致します。
私自身が何度も申し上げていますが、アウシュヴィッツには人間の所業として観て得るものがあることは分かっていましたが、どうしても恐怖が勝っていたことは否めませんでした。しかし、行く事が決定してからは、決心をして目的を持って向かっていく性質であることはご存じの通りかと思います。私の浅学で得たことでは解明できていなかったことを現地で観て、感じ、お話を聞き、先生の解説で見事に謎が解けました。
これまでの日々でも表層だけでは分からない、人間の醜さ、心情、所業、どれも美しくあることで凝り固まっている私には、学び始めた頃は梅谷先生からの教えは辛く信じがたい洞察ばかりでした。私がしないことは想像が出来ないことなので、あり得ないことでしたが、嫌で避けていることや皮肉めいた言葉、韓非子からの教えにも一時思考停止で脳が爆発しそうでした。そして、実際にアウシュヴィッツでのフランクルの体験を学んだ時も想像を絶することで、私には起こらないことで別世界のことだと思っていました。
しかし、それはアウシュヴィッツだけでのことではなく、同じ人間に条件が揃うと起こしてしまう所業ということを、今回は言葉ではなく、実際に観て感じて受け容れることでした。現実に今も世界では繰りかえされ、人間関係の破綻はまだまだ止まることはないことに、学んだものとして自らが愛を伝播させる行動して参ります。
私の目指す理想は、自分個人や家族の枠は越えていますので、出逢って縁ができた天の采配に対して、尽力をし続けます。
そして、先生が授けて下さった“剱零”の名に恥じないように私の持ち前の性質に磨きをかけ、どんな状況になっても原点、零に戻りスタートさせ高みを目指します。
そして、今回の視察旅行で参加メンバーと共に貴重な時間を共有できたこと、また残念ながら参加できなかったメンバーの方々とも、これからも共に学びますのでご指導を宜しくお願い致します。
