M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

(3)コンボイ熊谷

f:id:muschool:20171009185351p:plain

 今回の研修勉強会を振り返り思う事は、歴史・史実も申事ながら自分自身のリーダーとしての生き方、振る舞い方に対して考えさせられた六日間でした。まず最初に今回の勉強会に積極的参加をしていたか、と云うと興味半分、嫌々半分が混同しておりました。歴史史実で多少な事は認識しておりましたが実際に見学をし現地で実際に目にする事によってその概念がいかに自分と思っていた事が違うか、理解出来ました。

 

 同じ人間として生まれているのにも拘わらず、人を人として扱わない、辛い現実、場所を見学する事によって、臨場感が溢れ出て来ました。その中でも、私が特に印象に強く残ったのは大きく分けて三つ、一つ目は2トン分もある髪の展示、二つ目は皆さんご存じのガス室跡、そして最後にビルケナウ強制収容所にヨーロッパ全域から入る貨物列車の停車場跡です。

 

 一つ目の髪の展示、ヨーロッパ各地から集められ、到着後すぐにSSよって選定され強制労働を強いられる者、またはガス室に連行される者とありますが、これから先に対しての絶望感ばかりが募る中、どの様な気持ちで髪を刈られたのかと思うと絶句してしまいます。

 

 二つ目はガス室跡、何百万人の方が毒ガスによって処刑されたのですが、老人、妊婦、子供(14歳以下)等の人達が収容所到着後、選定後即ガス室に連行されたそうです。 資料館の中で10歳前後の男の子が写った一枚の写真がありましたが、カメラのレンズに向かって殺気迫る顔で写っておりました。その男の子がこの先、何が起こるかわからない恐怖に対して裏腹の顔に私は見えました。名前だけのシャワー室に知る由もないユダヤ人たちが次々と入室していく。そんな事を予兆していたのか、と感じる写真に見えました。

 

 そして最後の三つ目、貨物列車の停車場、ヨーロッパ全域から集められたユダヤ人の人々が降り立って初めて観る光景。降りて目の前でSSによる選定があり、下りた正面に向くのでしょうが、正面に向かって左方向、500メートル位にある収容所の出入り口に目が入ったのではないかと感じました。見通しの良い一本道ですが、近くて遠い門に見えたのでしょうか。周りは全て電気が流れる有刺鉄線に囲まれ、数百メートル毎に監視員がいる光景。私は同じシチュエーションで想像をしながら立ってみましたが、どうしても入場門に目が行きました。それは天国と地獄を同時に連想させるものでした。 余談ですが、停車場先300メートル先で引き込み線が終わるのですが(両脇先がガス室)私には、全てに置いて強制的な終着駅にしか見えず、自然と感極まってしまいました。

 

 二日に掛けて収容所を見学しましたが、なぜこのような悲劇が起ったのか、梅谷先生の解説にもありましたが、ナチスのヒトラーの様にドイツの権益を守ろうとした強いリーダーとユダヤ人の様に国を持たずひたすら自分の権益ばかり考え、統括するリーダーが存在しない事が原因にあるのではないかと感じます。ナチスが行った行為、行動は決して許されるものではありませんが、ドイツの国を守る為にヒトラーという強いリーダーのリーダーシップの下、強い結束があった事は認めるところです。

 ドイツの金融トップや文化人等はユダヤ人が多かったと聴きました。ドイツの人達にとってはユダヤ人に対する強い劣等感があるのも理解できます。また、ユダヤの人達の中に統括する強いリーダーがいなかった事がこの様な悲劇に繋がったと梅谷先生の解説を聴いて感じた事です。

 

 この関係を会社に置き換えてみると社長と社員の関係になります。

 梅谷先生が「家族を棄てなさい」と云われて、最初は意味がわかりませんでした。

しかし今回の勉強会でその意味が理解できました。それは社員も同じ家族だという事を。 家族を大切に出来ないものが会社を守る事は出来る訳がありません。

 だから昨今、自己本意で金儲けばかりを考える社長が増えたのだと感じます。会社とは、家族を守る為に、社長は強いリーダーであらねばならないと強く感じました。そこに始めて強い結束力が生まれると思います。

 

 梅谷先生のお話の中にもありましたが、今の日本もユダヤ化していると云われました。自分の事ばかりを優先し、まるで周りに対して無関心すぎると。そうではなく、常に関心を持ち、社員に寄り添い、強い結束力を持つ会社にするべく私自身が器の大きい人間にならねばと感じました。

 

 今回の勉強会で沢山の気付きがありました。それを実践し社長として行動してまいります。行く前と帰国後とでは、180度心構え、気構えが変わりました。

 そして梅谷先生がマエストロの会の皆さんを連れて行きたかった本意が解かりました。 また、現場を観て感じる臨場感が如何に大切かを学んだ次第です。

 

 私には大変有意義な六日間になりました。梅谷先生、本当にありがとうございます。

 

<目次へ戻る>