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今週の喝 第640号(2017.07.24~2017.07.30)この世は全て催眠だ(383)〜人の心は脳内ホルモンが作るのか!?〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる

潜在意識ってどんなもの? 

この世は全て催眠だ(383
人の心は脳内ホルモンが作るのか!?

 「脳から出たホルモンが生き方を変える!」
この魅惑的なキャッチフレーズで1995年に大ベストセラーになった春山茂雄著「脳内革命」。以前より解明されてきた脳内分泌ホルモンが、その人間の情動のシステムを支配することに着眼して、その人間の性質をコントロールする術を紹介し、その感情の推移を、社会や家庭での人間関係を良好にする手段として用いる提案をした書物です。
 粗っぽく解説すると、例えば何をしても怒りっぽい人は、アドレナリン分泌が癖化しているため、どんな事象にも不安を感じ、それを払拭するために闘争的、且つ反抗的な思考になるのです。ですから、どんなことにもイチャモンを付ける人はアドレナリンの作用であるため、これを心の持ちようでエンドロフィンセロトニンに変えることで穏やかな感性を体得できるのです。それは、感情と脳内分泌物は、卵と鶏のような関係で、どちらからでもアタックできるのです。
 それは、脳内に情緒豊かなホルモンが分泌されているとイメージし続ける事で、やがてそのように癖化してゆくのです
 私はこのような論説を「脳内伝達物質論」と呼んでいますが、確かに現代科学は、そういった心の生まれる原因までホルモンなどの化学物質によるものと脳科学者は研究発表しています。
 しかし、何か味気ないですね。私の心が、すべて脳内伝達物質の仕業であったなんて……。それは正しい研究結果であると私は思うのですが、では、その脳内物質によって形成される性質は、先回申しました「業縁」によって形成されると私は感じます。
 業という「先天的機能」はDNAなどによって系譜付けられますし、縁という「後天的作用」は、生活環境や対人関係から色々な影響を受けて育まれます。さすれば、影響力の強い人間と弱い人間、影響する側にいる人間と影響されやすい人間など、人間同士の間に起こる現象はどのようなメカニズムになっているのでしょうか。また、人間には以心伝心予知能力といった予感がなぜ起こるのかを仮説してみました。

 

★★「念ずれば花開く」・・真の「念」とは!?★★
 坂村真民先生の「念ずれば花開く!」……この言葉も魅惑的ですね。
凡人は、欲しい物があれば「○○が手に入りますように……」などと、心に思い浮かべれば良いような都合の良い解釈をし、その結果、己の願望が達成されなければ、「そんな都合の良い話は無いよな!」と、自分に起こった(手に入らなかった)事象が正しく、日本の著名仏教詩人の坂村真民先生の言葉をないがしろにします。また、「継続は力なり!」と喝破した住岡夜行先生の名文句すら、自分の執心性を顧みず、「分かっちゃいるけど、できないよね。なにせ、言葉で言うのは簡単だし……」と自分の非を一般化して、正当化します。
 現代日本の立志伝上の人物、稲盛和夫氏は、
 「潜在意識に透徹する強い持続した願望を持つ!」
と自らに言い聞かせ、京セラを初め多くの会社の成功や再生に貢献しました。
 これら賢者と呼ばれる人達は、何処が凡人とは違うのでしょうか?業でしょうか縁でしょうか?その違いを外界に求めれば、結構シッカリと自分がその人達と違う「言い訳・理由付け」はできます。つまり、やらない理由付けです。しかし、絶対に問題克服(自分が成功するための心や姿勢)に至ることはありません。
 坂村真民先生の「念ずれば花開く」と詠んだ真意、住岡夜行先生の「継続」の形、稲盛和夫氏の「強い持続した願望」……これらを言葉にしてしまうと薄っぺらに感じますが、実際に眼前で説かれている姿に接すれば、その迫力や意志力、また説得力やオーラなど近寄りがたい威圧を感じます。
 我が師・宇宿允人先生も、伸長は160㎝ちょっと、体重は50㎏前後でしたが、ひとたび指揮台に立つや、巨人のように見えるのです。もちろん、舞台人や歌手なども意外と小柄な人が多いのですが、テレビで見るととても大きく見えます。
 幸いなことに、私は職業柄日本の著名人や有名タレントの方々大勢と逢うチャンスがありました。そこで、私はその方達を私からの視点で共通解釈してきました。つまり、私なりの一つの切り口から観察し共通点は何かと言う見方です。
 大抵の人は、正しくタレント(才能)という面から彼人達を見ますが、私は敢えて、「人間の持つ能力は一定」と仮説し、ならば、厳然と横たわるその差異は何であろうかと究明したのです。我々凡人は、偉い人と会うとなると緊張してしまいますが、私もその方も能力は同じだと(生意気に)考えると、不思議と心が落ち着き、そこに秘密めいたものが分かってきたのです。

     この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/