M&Uスクール

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今週の喝 636号(2017.6.26~2017.7.2)この世は全て催眠だ(379)〜「人間の心のエネルギー(心波)は一定?!」〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる

潜在意識ってどんなもの? 

この世は全て催眠だ(379)
「人間の心のエネルギー(心波)は一定?!」
 「ビギナーズ・ラック」について、私の体験談から事象の分析をしてきました。「おもいで酒」のヒットで言えば、作詞、作曲、歌手、プロダクション、そしてレコード会社のいずれも、無心であったと言えます。いや、プロダクションやレコード会社は「無頓着だった」と言えば失礼に当たりますが、およそ小林幸子に、そして楽曲に期待していなかった!と言うのが本当の姿です。何はともあれ、全てのエネルギーが澱まずに集合したことには変わりありません。

 今回の紙面では、この「ビギナーズ・ラック」について科学的?に説明してゆきましょう。科学的と言いましても、未だ検証できない“心のエネルギー”の「仮説」ですので、将来、それを証明する研究家とそのエネルギーを計る測定器の発明を待たなければ成りませんが……!!
 我々の脳は、物事を「感じ」またその感じたことを基にして「考え」を膨らませます。私は一般の人間の持つこの感じるエネルギーや考えるエネルギーは、どんな天才であれ、また凡人であれ“一定である”と仮定して考察しました。
 本来は、世に天才的な働きをする人がいますが、そのような人をじっくり観察すると、一つの事象に特別な能力を発揮する人間は、別の箇所、例えば社会性などでは、どこかが欠けていたりするのをよく見かけます。ですから、突出するところはあっても、その総和は同じではないかと考えたのです。
 特別な人間を想定すると話がややこしくなるし、また「やる気」が失せたりした人間の言い訳にもなりますので、敢えて一般人の生命エネルギー、思考エネルギーや感性エネルギーは一定として話を進めます。そこで、これら三つのエネルギーをまとめて、心の発するバイブレーション=「心波」とし、その総和を「E」として話を進めて行きます。

 

★★「出来の悪い自分」を作れば、やらなくて良い!★★
 私たち人間には、「頭脳」という司令塔があり、その司令塔と身体の各部がいろんな“やり取り”をして、その時点で最も適切な処理を行っています。「その時点」とは、年齢や経験によって培った中での最適性ですので、訓練や学習をした者は、そのようなやり取りがなかったり、気付かなかった者よりも判断は的確です。しかし、「E」(心のエネルギー)に変わりはありません。
 心のエネルギー「E」に差異があるように見える理由(わけ)は、優秀と思われる人間は、自分が得意とする分野に社会性を世間が見いだしている……つまり、世の中にとって重要だと思われる分野にその人間の独自性が発揮され、多くの人間がそれによって恩恵を受けている場合です。私の知る限り、もの凄い才能を一つのことに発揮している人は、案外我々の気付かないところのことができていない事が往々にして見受けられます。
 私なども、音楽を作ったり奏でたりしているときは良いのですが、ホテルの予約をしたり、スマホを使えるようにインストールするといったことは、それが“面倒くさい”と思うようになり、「出来ない!」という理由を付けて、誰かにやって貰おうとします。本当は「出来る」のだとは思いますが、同じ時間を音楽や潜在意識の研究に割きたいという思いが強いので、自分自身に「これは私の性に合わない」とか、「こんな煩雑なことは、私には無理だ」と言って聞かせて、そこから逃れようとします。これは、完璧に自己催眠を掛けている状態です。つまり、「出来ない」のではなくて、「やりたくない」故に、やれない理由を実質的に作り出そうとしているのです。実際には「やらない」のですから、そのことに関する習熟はありません。
 簡単な例を挙げると、音楽に興味のない子供に、無理矢理「縦笛」を吹かせれば、やりたくない理由を「下手くそ」になる事の中で見いだし、練習などしません。そして、実際に下手くそになるので、益々、興味は遠のきます。そんな子供に、縦笛の上手い子の音楽を聴かせると、「才能の差」だと自分に言い聞かせて、耳と心を閉じてしまいます。そして、「出来ない自分」を作るのです。
 そんな子も、自分の興味を惹く事柄であれば、勇猛果敢に挑んでゆきます。このような心の状態を見て古人は、「好きこそ物の上手なれ!」と詠んだのです。ですから、私の見解は、物事が下手なのではなくて、そこに意識が行っていないために、「E」が弱くなります。つまり、自分自身をマイナス感性に追いやることで、「やりたくない物」を「出来ない状態」にするのです。
 そして、次に「E」が弱く見える原因は、「E」を同時に色々な物に用いよう……言い換えれば、一気にいろんな事を完成させようという、横着な心の持ち主です。つまり、“気の多い人間”です。気の多い人間は、あれもこれもと思う故に気が散り(気散)、“集中”が出来ません。
 数学の分数式で示すと分かり易いでしょう。分子「E」に対して、分母(X)が多いほど、数字(エネルギーの量)は小さくなりますね。この(X)を「気散係数」とよびます。
 従って、我々の頭脳は、“良しvs悪し”ではなくて、“集中vs気散”によってその程度が決まるのです。

この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/