M&Uスクール

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今週の喝 第623号  (2017.3.27~2017.4.2)

あなたが変われば全てが変わる潜在意識ってどんなもの? 

この世は全て催眠だ(365)

 

地獄・極楽は有りや無しや !?

 


 私たち人間は、何のためにこの世に生を受けてやってきたのか?……「生命の実相」と言うべきこの大疑問の回答を、どれだけ多くの人間が求めてきたことでしょうか。 

 未知なるもの……その最大級のものが“死”です。死後の世界は、存在するや否や?平安時代中期の僧、源信和尚が著した「往生要集」に描かれる地獄と極楽は、実際に存在するのでしょうか?この世での倫理に反した行いをした者は、閻魔(えんま)大王によって実際に裁かれるのか?その時、嘘を述べれば、浄玻璃(じようはり)の鏡にVTRの様に映し出されるのかどうか?三途の川のほとりに正塚の婆(しようづかばあ)(奪衣婆(だつえばあ))はいるのか?etc.……源信和尚のフィクションのようにも思えるのですが、否定すればするほど、「もしかして……」という思いが湧き上がってくるのも否めません。

 源信和尚も、これまた意地の悪い、凄い仏教書を残してくれたものですね。江戸中期の禅中興の祖と言われる白隠禅師も、子供の頃、この死後の世界の話を聞いて、恐ろしさに震え上がり、身体が動かなくなってしまったことがあるとそうです。

 このように恐ろしい地獄は実存するや否や!?皆さんはどのように思われますか。答えを出すのは、大変難しいことと感じますね。しかし、その回答は、すこぶる単純です。

 我々が生きている世界と死後の世界は、完全に隔絶されている故、検証は絶対に不可能なのです。だから、地獄の有無をいくら語っても知る術がありません。ならば、源信和尚は、我ら衆生を正しい方向に導くために物語を作り上げたのか。色々と疑問が湧きますが、もし根も葉もないものであれば、比叡山の他の僧から異論が出て、黙っているはずはないでしょう。

 ならば、その真相は如何に……!それは、多くの修行僧が修行中、禅定に入った時、源信和尚と同じようなトランス体験をし、類似した映像を想像したのだと私は考えます。

 

 ★★「地獄」の存在は、精神浄化のさきがけ!★★

  これは私の体験ですが、多くの人たちを催眠によってトランス状態(催眠誘導による瞑想状態)に導き、年齢退行といって少しずつ昔の状態(年代)へ導く(思い出させることが出来る)と、やがて生まれる以前にまで到達します。そして、母の胎内の状態を尋ねると、トランス状態の人間100人が100人とも、同じ状態の話をします。

 催眠誘導すると、それまで全くトランス体験のない人間ですら、このように同一状態を示すのですから、専門的修行によって、呼吸を整え無我の境地を体得した高僧ならば、それこそ、その瞑想体験の中でハッキリとその姿(死後の世界)を見たのではないでしょうか。もちろん、そうだからと言って、それが実在の証拠になるとは思いませんが、共通した観念があるということは、何らかのパワーが働いていると考えても可笑しくありませんね。

 従って私は、地獄の存在に恐れるのではなく、地獄があると仮定して、その地獄に行く条件である“極悪非道の生き方”を払拭し、“清廉潔白な生き方”を心懸け、たとえ閻魔大王の前に出ようとも怯(ひる)むことのない日常を歩めば良いと考えます。

 我々の心に起こる“恐怖”は、我々自身の何事に対しても“礼節”を欠いたときに生じます。人に嘘をつくことは出来ても、自分に嘘をつくことは出来ません。ですから、嘘をついた自覚によって、自分の心は怯えるのです。この怯えを増幅する役目を「往生要集」は担っていると私は考えます。ほんの少しの嘘も、大きな厄災と感じたとき、私たちは反省と後悔の念で憂鬱になります。地獄の存在は、この重苦しい状態を打破するエネルギーである善行を喚起するための、とても素晴らしい仕掛けであると私は思います。

 このような観点から導き出した答えは、

 「この世は、悪い心を払拭し、善い心へと浄化するための修行の場」

と考えられます。実際の処、それが正しいかどうかは分かりませんが、このように考えて善行に励むことは、社会にとってはすこぶる有意義ですね。

 このように、閻魔大王や地獄の存在(恐怖)を想像することは、我々の心に自然に住まう“善”への愛慕心を喚起し、改心し、自分の存在が社会にどう反映されているのかという気付きを促します。つまり、社会人としての自覚を持つようになるのです。

 源信が往生要集を著した真の目的……それは、悪者を作らないという一点にあるのです。それは、魂浄化で在り、精神進化です。そして、強いて言えば、これも一つの催眠効果といえるのです。


この続きは、来週のお楽しみ……('-^*)/